2024.12.12 23:20円満相続の秘訣 ~遺言があるのに遺留分を主張してしまう心境~遺言は、故人の最期の願いが綴られています最も尊重されるべきものですが、現行法上、遺留分制度に劣後しています遺留分に関する限り、自身の財産を自由に遺すことはできません兄弟姉妹が相続分を巡って揉めてしまう特有の原因は、他の兄弟姉妹の方が可愛がられていた、という感情の問題にあります子は、親には平等に愛情を注いでもらいたい、また、平等であるべき、...
2024.09.12 23:40エンディングノート/@自治体流行語大賞にもノミネートされたエンディングノートひと昔前は、万が一のことを考えるなんて縁起でもないと敬遠されていましたが、現在は、書店の専門コーナーのみならず、自治体でも独自に作成して配布しています(しかも無料!)なぜ、自治体が独自のエンディングノートを配布するのでしょうか?その理由は、1.高齢者支援の一環、2.自治体の負担軽減、3.空き...
2024.06.23 22:55おひとりさま、遺産の行方相続が発生したけれど、相続人がいないという場合、遺産は最終的に国に帰属しますおひとりさまの増加に比例するかのように、国庫帰属財産も増加傾向にあり、令和3年度は647億円と過去最高を更新しました20年前の約6倍とのことですおひとりさまの相続は、相続人を探すことからスタートします遺産がいきなり国に帰属するわけではなく、利害関係人や検察官の請求...
2023.12.07 23:05公正証書遺言 ~作ったと聞いたけど、何処に?~父親が生前に遺言を作成したことは聞いているけれど、探せど探せど見当たらず…こんなとき、遺言書が公正証書で作成されていれば、公証役場で探してもらうことができます遺言公正証書は、・遺言者の死亡後50年、・証書作成後140年、・遺言者の生後170年間、保存する取扱いとなっていますまた、遺言者の氏名、生年月日、作成年月日などの情報がデータベース化...
2023.11.06 23:10遺言執行者を考える ~誰を指名しますか?~遺言執行者とは、遺言に基づいて相続に関する手続きを進めていく人です具体的には、銀行口座の名義変更や解約手続き、不動産の所有権移転登記、財産の遺贈手続き などを行います 手続きをスムーズに進めるには、遺言執行者を選任しておいたほうがよいですが、必ずしも決めておかなければならないというわけでありません遺言執行者が必須となる場面は、①...
2023.09.12 23:25遺言書の保管を考える遺言は、あなたがお亡くなりになった後に、その効力を発揮します存在が明らかとなって、はじめて日の目をみるのであって、見つけてもらえなければ、その力は発揮されません見つけてもらうためには、保管場所がとても重要です遺言の種類ごとに、保管場所を検討してみましょう 公正証書遺言の場合は、原本は遺言を作成した公証役場に保管されます相続人に対...
2023.07.18 23:20子供のいない夫婦の相続 ~現代風にアレンジを~子供のいないご夫婦は、お互いに相手が亡くなったとき、遺産の全部を自分が相続するものと考えます夫婦で築いた財産ですから当然ですしかし、法律は、そのようにはなっていません現在の民法は、夫婦に子供がいない場合、配偶者と共に、亡くなった方の親にも相続権があります親よりも上の世代が亡くなっている場合は、兄弟にも相続権が発生します夫婦で築いた財産につ...
2023.06.21 23:15デジタル遺言制度法務省は、インターネット上で作成・保管できる遺言システムの検討を始めたそうです来年3月を目途に、新制度の提言を行うとのことですデジタル化の波がとうとう遺言にも到達したのね~と感慨深いです 新制度と現行の自筆証書遺言と比べてみると、 ① 自筆不要→ネット上のフォーマットに従って入力 ② 押印不要→電子署名で代替...
2022.12.27 02:00相続、十人十色先日読んだ記事に、相続を順位と割合で55パターンに分類して解説するというものがありました55パターンという驚きの数字にひかれて読みすすめると、配偶者と子が相続するパターンから始まって、実子と養子がいるパターン、胎児がいるパターン、子が父を侮辱した、身寄りがない、などレアなケースも含め様々な態様についての解説がされていました相続と一言で言っ...
2022.10.02 23:25遺言 ~何処に?~先日、「父が亡くなりました 生前に遺言を作ったと聞いていましたが、見つかりません どうしましょ?」というご相談がありましたこのような場合、遺言が公正証書で作成されていれば、公証役場で探してもらうことができます公正証書遺言の原本は、作成した公証役場において、概ね遺言者が120歳になるまで保管されています概ねとしたのは、保管期間は、公証役場ご...