2024.12.12 23:20円満相続の秘訣 ~遺言があるのに遺留分を主張してしまう心境~遺言は、故人の最期の願いが綴られています最も尊重されるべきものですが、現行法上、遺留分制度に劣後しています遺留分に関する限り、自身の財産を自由に遺すことはできません兄弟姉妹が相続分を巡って揉めてしまう特有の原因は、他の兄弟姉妹の方が可愛がられていた、という感情の問題にあります子は、親には平等に愛情を注いでもらいたい、また、平等であるべき、...
2024.09.12 23:40エンディングノート/@自治体流行語大賞にもノミネートされたエンディングノートひと昔前は、万が一のことを考えるなんて縁起でもないと敬遠されていましたが、現在は、書店の専門コーナーのみならず、自治体でも独自に作成して配布しています(しかも無料!)なぜ、自治体が独自のエンディングノートを配布するのでしょうか?その理由は、1.高齢者支援の一環、2.自治体の負担軽減、3.空き...
2024.08.05 22:55氏(うじ)を考える4月から始まった朝ドラ「虎に翼」を楽しみに観ています戦後の憲法制定や家制度の変革など、とても判り易いです劇中で定められた民法の規定、多くが現役続行中です例えば夫婦の氏に関する規定、「夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫または妻の氏を称する」とされています結婚に際して、男性又は女性のいずれか一方が氏を改めるというものですあれから随分と時...
2024.06.23 22:55おひとりさま、遺産の行方相続が発生したけれど、相続人がいないという場合、遺産は最終的に国に帰属しますおひとりさまの増加に比例するかのように、国庫帰属財産も増加傾向にあり、令和3年度は647億円と過去最高を更新しました20年前の約6倍とのことですおひとりさまの相続は、相続人を探すことからスタートします遺産がいきなり国に帰属するわけではなく、利害関係人や検察官の請求...
2024.05.19 23:05ご用心! ~18歳は大人です~日本における成年(成人)年齢は、明治時代から約140年間、20歳とされていました令和4年、民法が改正され、18歳に引き下げられました学生も、社会人も、18歳の誕生日を迎えると成年となりますあれから、早くも2年、改めて、成年年齢の引き下げが及ぼす影響について確認してみましょう成年と未成年、何が変わるのでしょうかまず、成年に達すると、親の同意...
2024.04.22 23:05いよいよ、スタート ~相続登記義務化~4月1日、相続登記が義務化されました従来は、義務ではなく、登記をするかどうかは相続人の判断に委ねられていましたしかし、昨今、長らく登記がされていないために、不動産登記簿を見ても現在の所有者が判明しない土地(所有者不明の土地)が増加し、災害からの復旧、民間の土地活用、公共事業の妨げなどの問題を引き起こすようになりましたそこで、所有者不明の土...
2024.03.05 23:05養子縁組 ~実子を養子?~先日、戸籍を確認していると、父母と養父母の氏名が同じという記載がありました一瞬、同姓同名かとも思いましたが、そんなわけありません戸籍の記載をよく読んでみると、実父が実子と養子縁組をしていました実子と養子縁組とは?昔の戸籍には、養子縁組の記載がとても多いです明治より更にさかのぼる江戸時代の養子率は、30%を超えていたそうです武士の家系では、...
2024.01.25 23:45家族の証明 ~事実婚と住民票~先日、NHKの朝ドラでヒロインを演じた女優さんと共演した俳優さんが事実婚を発表されましたお二人曰く、「現状、入籍することは考えておらず、必要なタイミングが来たら話し合って決めたい」とのことなんて新しい、なんて素敵、これが令和の家族のカタチなのでしょうか事実婚とは、法律婚と対になる婚姻関係の概念です婚姻届などの手続きはしないけれど、お互いに...
2023.12.07 23:05公正証書遺言 ~作ったと聞いたけど、何処に?~父親が生前に遺言を作成したことは聞いているけれど、探せど探せど見当たらず…こんなとき、遺言書が公正証書で作成されていれば、公証役場で探してもらうことができます遺言公正証書は、・遺言者の死亡後50年、・証書作成後140年、・遺言者の生後170年間、保存する取扱いとなっていますまた、遺言者の氏名、生年月日、作成年月日などの情報がデータベース化...
2023.11.06 23:10遺言執行者を考える ~誰を指名しますか?~遺言執行者とは、遺言に基づいて相続に関する手続きを進めていく人です具体的には、銀行口座の名義変更や解約手続き、不動産の所有権移転登記、財産の遺贈手続き などを行います 手続きをスムーズに進めるには、遺言執行者を選任しておいたほうがよいですが、必ずしも決めておかなければならないというわけでありません遺言執行者が必須となる場面は、①...
2023.10.17 23:10確認しましょう ~保険受取人~夫が亡くなり、妻が生命保険金を受け取りましたこの保険金は、他の相続人にも分配しなければならないのでしょうか? 生命保険金は、原則、受取人固有の財産です相続財産ではありませんので、遺産分割の対象とならず、分配の必要はありません 例外として、受け取った保険金が相続財産に比して多額であり、他の相続人との間に著しい不公平が生じ...
2023.09.12 23:25遺言書の保管を考える遺言は、あなたがお亡くなりになった後に、その効力を発揮します存在が明らかとなって、はじめて日の目をみるのであって、見つけてもらえなければ、その力は発揮されません見つけてもらうためには、保管場所がとても重要です遺言の種類ごとに、保管場所を検討してみましょう 公正証書遺言の場合は、原本は遺言を作成した公証役場に保管されます相続人に対...